エムジック音楽教室

2025年度 生徒募集中!

→くわしく見る

元気が出る応援ソング!シーン別おすすめ&有名エナジーソング

元気が出る応援ソング!シーン別おすすめ&有名エナジーソング プレイリスト
スポンサーリンク

音楽には、言葉にできない気持ちを消化してくれる力があります。

落ち込んだ時や頑張りたい時に、適切な一曲を選ぶことで驚くほど気分が変わることも。今回は、シーン別におすすめの応援ソングを紹介します。

朝のスタートダッシュに!やる気が出る曲

まずは、忙しい朝や、やることがたくさんある時にエンジンをかけてくれる曲を選びました。

Clapping Music(Scrolling) 拍手の音楽 Steve Reich スティーブ・ライヒ

スティーブ・ライヒ (1936-)は、最小の単位を繰り返すことで作り出されるミニマル音楽の先駆者的作曲家。2つのテープを同時に再生して起こるズレに着想を得て以降、独創的なアイデアで作品を発表しました。ユダヤ人としてのルーツをもち、そのルーツを反映させた作品作りもおこなっています。

《Charlie’s Blues》 スヌーピーより「チャーリーのブルース」 ヴィンス・ガラルディ・トリオ

忙しい朝にちょっとだけゆとりを取り戻してくれるような曲です。

スヌーピーのコミックは中学生英語で読めるものばかりですが、哲学的な回もたくさんあって面白いですね。

小さい頃は、スヌーピーの変装(空想の世界で「小説王」や「撃墜王」、「ガラガラヘビ」などに姿を変えます)が楽しくて読んでいましたが、大人になるにつれ、チャーリー・ブラウンの報われなくても決してへこたれない不屈さに感心し、スヌーピーの兄弟スパイクの孤独に思いを馳せ‥‥。ベートーヴェンの崇拝者であるシュローダーも、小さい頃は「大人びた子ども」に見えましたが、ある時「大人ぶってみえる子どもらしい子」なのだなーと気づきました。

メドレーも楽しい感じです。

Let’s Get The Party Started レッツ・ゲット・ザ・パーティ・スターテッド Pink ピンク

海外のアーティストはPVももちろんかっこいいですが、ライブも圧巻です。

ピンク姐さんに忙しい朝でも大丈夫よ!と背中を押されたいですね。

Spider Man(Spider Man theme) スパイダーマン Aerosmith エアロスミス

スパイダーマンは、リブートされたりアベンジャーズと共闘したりしていますが、私が最初にふれたのは、サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演の「スパイダーマン」でした(ビルの谷間を縦横無尽に飛び回るCGに驚いた!)。 なので、聴いたテーマソングも、耳馴染みがあるのはエアロスミスが歌うバージョンのこれです。

落ち込んだ気分を吹き飛ばしたいときの応援ソング

もやもやしたり、無力感に襲われたり。そんな時に寄り添いエールをくれる曲を選びました。

《Piangerò la sorte mia》オペラ「ジュリオ・チェーザレ」よりクレオパトラのアリア
Handel ヘンデル

学生時代に何度も伴奏して、オペラにうとい私も好きな曲。「ピアンジェロ」という名前で知られています。愛する者すべてを失ったクレオパトラが、嘆き悲しみ、この胸に息のある限り敵を呪ってやるぞえ‥‥!と呪詛を吐く歌です。ブレスの仕方や歌い方、フレーズの作り方など、歌手の数ほどバージョンがあってどれも素敵ですが、ひとまず友人が絶賛していたナタリー・デセイをピックアップしました。嘆きが疲れたり落ち込んでいる自分に寄り添ってくれて、呪詛の部分が「しっかりしろ!」とたたみかけてくるイメージです。

Ordinary Love オーディナリー・ラブ U2

U2が映画「マンデラ 自由への長い道」のために書き下ろしたこの曲。映画のエンドロールで流れる訳詞もすてきだと思います。
1億人の飢餓を救う「LIVE AID(ライヴ・エイド)」ほか、アフリカの発展途上国への継続的な支援を続け、人権家ロック・ミュージシャンの名をほしいままにしているU2のボノ。行動といかにもロックミュージシャンな見た目は、ちょっと(?)ギャップがあります。歌詞がさまざまな場所に書かれていくミュージック・ビデオも素敵。

《Nobody Knows the Trouble I’ve Seen》誰も知らない私の悩み メイヴィス・ステイプルズ

この曲は、《誰も知らない私の悩み》という邦題で知られる黒人霊歌。

ルイ・アームストロング版もありますが、この曲は女性!という思い込みからメイヴィス版を貼ります。パワフルでソウルフルですね。
大学で受けていた講義(ジャズ概論)で聴いたのが初めで、先生が「当時、(歌手があまりにパワフルなので)おたくのラジオが壊れるかもしれません、とラジオDJが前置きしていた」というエピソードをまだ覚えています。

《1234》ファイスト

落ち込んだ時は、変なポーズをすると沈んだ気持ちを少し和らげることができるそうです。

この曲はふんわりしたテンポとダルダルした感じが妙に心地よく、合わせてへにょへにょ体を動かしたら気持ちを切り替えられる気がします。

New Romanticsニュー・ロマンティックス Taylor Swift テイラー・スウィフト

Taylor Swift(テイラー・スウィフト 1989-)は米国ペンシルバニア州出身で、ミドルネームはアリソンさんです。子どもの頃から歌のコンクールや地元のイベント、カラオケなどに出場してキャリアを積み重ね、カントリーシンガーとしてデビュー。カントリー・ミュージックは白人の支持が強い音楽ゆえに政治的姿勢を表に出してこなかったが、近年トランプ不支持を表明して話題になりましたね。

この曲は一見すると「ガールズパワー!女子のための曲!」のように見えますが、深く読んでいくと普遍的で、男女の別なくエールをもらえる歌詞だと思います。

勉強や仕事の集中力を高めたいときのBGM

音がある環境では集中できないという方も多いかもしれませんが、頑張る気持ちを高めて集中させてくれる曲を選んでみました。

《The Dallas Game》「リプレイスメント」よりジョン・デブニー

映画「リプレイスメント」のサントラに入っている曲です。映画自体もとても好きな作品で、「努力の大切さ」をシンプルに思い出させてくれるシーンがたくさんあります。エネルギッシュな曲を勉強スタートの景気づけにどうぞ。

《Ballade No.1 in G Minor, Op.23》 バラード第1番 Frederic Chopin フレデリック・ショパン

この名曲も、個人的には「さぁやるぞ!」という気持ちにさせてくれる曲です。繊細かつ情熱的なので、精神が統一される気がします。クラウディオ・アラウの演奏を貼ります。

《Trilogy for Player Piano: I》 トリロジー第1番 Nancarrow ナンカロウ

ナンカロウといえば、人間では絶対に演奏不可能といわれた自動演奏のための作品が有名です。

ですが、人間が演奏できる曲もちゃんと作曲されているのでご安心(?)を。

貼った動画の演奏はアルディッティ弦楽四重奏団という言わずと知れた超絶技巧集団です。
一度だけ、実際に演奏を聴く機会があったのですが、もう圧巻でした。それまで難解に感じていた作品をこうも美しく演奏する人間がいるのかと衝撃を受けたのを覚えています。

夜にリラックスしたいときの癒しの曲

一日の疲れを癒し、心を解き放ってくれるような静かな曲を集めました。

Juex d’eau 《水の戯れ》 Ravel モーリス・ラヴェル

まずはラヴェルの《水の戯れ》。ちなみに我が家の猫は、この曲が好きです。

《Interlude: Ciblon(Water Play)》 ウォーター・プレイ Jack Body ジャック・ボディ

ニュージーランドの作曲家ジャック・ボディ。生でいくつか聴いたことがあって、もっと聴きたいなぁと思っている作曲家です。民族学や音楽の研究者としての一面ももっていて、この《Water Play》も土着的な響きを感じます。

《Minimalist-Concerto: I. Jubilation》 ミニマリスト協奏曲 Jean-Charles Gandrille ジャン=シャルル・ガンドリユ

耳に馴染むというか、アトモスフィアが妙にしっくりくる曲です。ちなみに、副題の”Jubilation”とは「歓喜」だそうです。

泣きたい時に浸るためのどこか切ないメロディの曲

涙は流すこと自体ストレス発散の効果があるとか。何事も溜め込み過ぎはよくありませんね。

《Caresse sur l’ocean》  ブリュノ・クレ 映画『コーラス』

フランスの映画「コーラス」。ここに出てくるおじさん先生のキャリアに密かに憧れていて、願わくば、私の音楽人生もこのように全うしたいものだと思っています。でも、こういう向き合い方は、高みを目指して努力してでもどうしても及ばなくて‥‥という人が教育者になるから到達できる境地なんでしょうね。

《We Will Go Home》ウィー・ウィル・ゴー・ホーム Leah

もう一曲も映画から。「キング・アーサー」の劇中で歌われていました。バラッド風(叙事詩)で、行ったことがないのに懐かしい気分になる異国の風景、旅したことがないのに再生される思い出など、あるはずのない記憶がよみがえる系の曲調です。

Vaidosa n. 1(Valsa) 《ヴァイドーザ 見栄っ張り》 Radamés Gnattali ジナタリ

Radamés Gnattali(ハダメス・ニャタリ/ジナタリ/ニャータリ)は、ブラジルのポルト・アレグレ出身の音楽家です。

ブラジルの音楽はクラシック、ポピュラー、民族音楽がボーダーレスに進化してきた歴史がありますが、ニャタリの音楽はその混合カルチャーの代表格。

一説には、《イパネマの娘》の作曲家としておなじみのボサノヴァ生みの親、アントニオ・カルロス・ジョビンを見出したのはニャタリだといわれています。実はブラジルには行ったことがあるのですが、その際にジョビンが散歩した場所へ行くことができました。言われなければ普通の道なのですが、さりげなく音符マークのモニュメントがあり、ジョビンを偲ぶことができます。

ちなみに、《Vaidosa》は、ブラジルポルトガル語で「見栄っ張り」という意味です。ちょっとヘンテコな題名に思えますが、ブラジルのポピュラーソング(というかフォルクローレ?その線引きは曖昧です)では、よくこうした題名がつけられるそうです。

仲間内で会話しながら即興をして、その時に盛り上がったトピックや、噂に上がった人物などから連想した単語を題名としてつけるとか。米国のジャズにも同じような風潮がありますね。  

しかしユニークな名前と違い、メロディはどこか切なく‥‥。

《Piano Man》 ピアノ・マン ビリー・ジョエル

以前、これを弾けるようになるのが夢という生徒さんがいらしていましたが、人生のいろいろな局面で何回も聴いたというようにおっしゃっていた記憶があります。
本や音楽は年月がたっても色褪せないだけでなく、それに触れた年齢にあわせて変容していくという不思議な現象があります。私は、サン・テグジュペリの「星の王子様」で同じ経験がありますが、その生徒さんの《ピアノ・マン》も、初めて耳にした時から、つらい時、嬉しい時、さまざまな場面で違って聴こえたのではないかと思います。

まとめ

自分が実際に励まされている曲や、集中したい時に聴いている曲、おすすめしたい隠れた作品を思いつくままにカテゴリ分けしてみました

気に入った曲やアーティストが見つかったら嬉しいです。

自分の弾く曲で癒されたい!と思ったらピアノレッスンも検討してみてくださいね。