はじめに
市川市で音楽教室をお探しの方へ。
エムジック音楽教室は、4歳から小学生、中学生、高校生、大人の方まで、自分だけのステップアップを実感しながら通えるピアノレッスンを提供しています。
このストーリーは、そんな音楽教室での実際の生徒たちの経験を基にしたフィクションです。
本記事では、習い事が続かない理由が「言い訳探し」にあるというテーマに沿って、対処法と成長のために親御さんができるサポートについてまとめました。
なお、生徒のプライバシーを保護するために、名前や一部のエピソードを変更していますが、成長の過程や学びの喜びは実際の体験を元にしています。
習い事をすぐ辞める理由とは?継続できる子の違い
ツバサさん(仮名)は、「言い訳上手」な小学生でした。
入会当初こそ、かなり速いペースで課題曲をこなして上達していきましたが、難しいステップに差し掛かると「言い訳」が増えてきました。
「委員会の話し合いが長引いて練習できなかった」、「小テストのために勉強していたから時間が取れなかった。テストさえなければ練習したのに」、「別の習い事で特別練習があったから全然時間がなかった」‥‥。
言い訳に慣れている人は、Aに対する言い訳はBを口実に、Bに対する言い訳はCを口実に、というように、いつも別の何かを理由にしますよね。
ツバサさんにもその傾向がありました。
経験上、このような言い訳は本当に余裕がない場合と、言い訳が習慣化してルーズなループに陥ってしまう場合の2つのパターンがあります。
そして、習慣化すると大抵の生徒さんは早々に辞めてしまいます。
ツバサさんは、「音楽が好き、得意」という気持ちがあり、実際、学校の音楽の授業で先生からほめられたりクラスメイトから頼りにされたりすることも多かったようです。
そのため、ツバサさんの弁解グセはほんのいっときのこと、すぐに改めるだろうと信じてしばらく接しました。
子どもが言い訳する心理(本当に嫌なのか、別の理由があるのか)
ツバサさんの言い訳を尊重(?)し、レッスンは最初に譜読みと指ならしの時間を設ける、レッスン時間を練習10分+指導20分+予習10分に分けるという練習ありきのメニューにしてみたこともあります。
そうすると、少し弾けるようになるのでレッスン中は楽しそうです。
レッスンが終わる時には、「これで練習方法が分かったから次は合格できるね!新しい曲で弾いてみたいのがあるんだよなぁ」とニコニコして元気よく帰ることさえありました。
でも次の週には、また「別の習い事が忙しい」、「友達の恋バナ聞いてたら遅くまでLINEしちゃった」などなど言い訳の嵐。
おうちでは「もう辞めたい」と言った翌日に「やっぱり続ける」と意見をひるがえすことも何度かあったようです。
こうしたケースの場合、ピアノがいやで練習していないわけではないので、ご家庭では静観する、淡々とレッスンで指示された練習メニューをするよう声掛けする、というのがベストのように思います。
反対に、レッスンに行くのをいやがる、行く前よりも帰宅後の方が機嫌が明らかに悪いことが続く場合は、ピアノがいやになっている、講師と相性がよくないという可能性が濃厚なので、一旦退会に向けて教室と話し合う方がよいかもしれません。
ツバサさんの場合、時折親御さんと相談LINEをしながら、ピアノが嫌いなわけではないのでという理由で継続をしてきました。が、その後ちょっとした事件が起こります。

習い事を辞めたくなる時期とその乗り越え方:ツバサさんのケース
事件。それは反抗期と中学生に進学した際の多忙さが重なった時期のことです。
今までは練習不足だっただけ(?)のツバサさんですが、遅刻と忘れ物が頻繁になりました。
指摘しても、「部活で話していたらいつの間にかこの時間になっていた」、「昨日は珍しく練習していたから自宅のピアノの上におき忘れた」、「英検の質問をしたら先生がなかなか帰宅させてくれなかった」と悪びれず、無言を貫くこともあり、マンツーマンのレッスンでよくこの態度をとれるなぁ!と感心してしまう日さえありました。
難しい年頃の生徒さんは極力おだやかに見守りたいのですが、このままだとツバサさんの長所や良い性質までなくなってしまう、と思い、覚悟を決めました。
遅刻や忘れ物、よくないレッスン態度が1ヶ月ほど続いたのち、
「私に対して不誠実なのは仕方ない。でも、音楽に対して誠実でないツバサさんとは一緒にピアノを弾きたくありません。レッスン室で過ごしてもらいたくありません。」と、とうとう告げました。
その日は(当然ながら)レッスンの後半からなんとも言えない空気感に。
私の言葉に対してツバサさんの反応は何もなく、最後にぺこりと頭を下げたのが唯一のリアクションでした。
ツバサさんが音楽を嫌いになってしまうかもしれない、辞めてしまうかもしれない。
そう危惧していましたが、その日を境にツバサさんのレッスンに対する姿勢は一気に変わりました。
継続した習い事だからこそ培っていた信頼と、信頼による大きな成長
次のレッスン日、時間ぴったりにツバサさんは来室しました。
練習も、前回の復習がしっかりできています。
「自分の態度が先生にいやな思いをさせてるって分からなかった」
復習が終わって、新しい部分の解説を始めた時、ツバサさんはそう言いました。
「今までいいかげんな態度でごめんなさい」‥‥
後日、保護者の方からも連絡があり「練習しないレッスンって、先生はつらいんだね。自分は失礼なことと思ってなかった。どうしよう」とツバサさんから打ち明けられたことを共有してくれました。
「『先生に嫌な子だと思われたくない。どうしたらいいかな』と相談されて。自分の言葉でそれを伝えて、先生にまず謝りなさい。態度を改めればきっと分かってもらえるよと伝えて送り出しました。長年お世話になっているので甘えがエスカレートしたようで申し訳ありません。」
もともと音楽が好きで得意という下地があったツバサさんは、自分ができる範囲で練習をしていくことで、それからどんどん上達しました。
小学生の頃より練習時間は減りましたが、音楽の時間は変わらずクラスのリーダー的な存在として頼られたそうです。
その後、忙しくなるとスケジュール忘れが発生することもありましたが、予定表の確認や年間スケジュールの把握など、予定の立て方を一緒に相談し、乗り切ることができました。
その成長ぶりには目を見張るものがあります。
長年来室し、信頼関係を築くことができていたからこそ、ツバサさんの良い部分をさらに伸ばすことができたのではと思っています。
ですが、一点反省もあります。

家庭と教室の情報共有でもっと違う未来があったかも?
反省は、もっと前の段階でしっかりツバサさんとご家族と話し合い、「準備不足でレッスンにくるのは相手を尊重していないと思われてしまう」ということを伝えられればよかったという後悔です。
当時の私は、「講師の自分が『先生に失礼でしょ』とは言えない」という遠慮がありました。
また、「お忙しいところをお時間いただくのは申し訳ない」と思わずに、もっと早くご家庭と情報共有ができれば親御さんも安心できたのではとも思います。
どんな習い事でも、続けることは簡単ではありません。でも、『やらない理由』を乗り越えた先には、新しい自分との出会いが待っています。ツバサさんは新しい自分に出会い、急成長しました。
ピアノを通して得られる経験は、音楽の技術だけではなく、日々の生活や心の成長にもつながるのです。
新しい一面を見つけたい方は、ぜひ一度体験レッスンをどうぞ。