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ピアノは「人生を豊かにする習い事」ですか?

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「ピアノを習っても上手になるのは一部だから、そこそこ弾けたら辞めどきかな」

「将来、音楽の道へ進まないなら、ピアノを習う意味ってあるのかな」

SNSなどで定期的に観測される言葉です。

それに対して、

「ピアノは人生を豊かにする習い事です。続けることで世界が広がります。」

このように答える教室は多いでしょう。

私も、そのうちの一人です。

ですが、本当に知りたいのは、「人生を豊かにするとは、具体的にどういうことなのか」ではないでしょうか。豊かというのはあまりにも漠然としている言葉だからです。

また、ピアノの技術や楽しさは数値で明らかにできないからこそ、明確な答えを知りたいと感じるのかもしれません。

私自身も、子どもの頃から音楽を続け、教室を運営するようになった今、「音楽が人生に与えてくれるもの」は、演奏技術だけではないと実感しています。

夢中になれるものは、人生を支える力になる

音楽の習い事は、芸事といわれます。

似たものには、お茶や生花、舞踊があります。これらは遊芸といわれており、いずれも現代では職業的な教育ではありません。

これらは、人生が困難な時に糧となってくれる「余白」です。

余白とは「何もしない時間」ではなく、自分で考え、表現し、試行錯誤する時間です。

巷では、音楽や美術が一生の友達になるのはいいこと、好きなことを見つける人生は幸せといわれますが、これには続きがあると私は考えています。

すなわち、孤独な時や辛い時には、幸せな記憶や感じたことのある充実感がエネルギーをくれる。だから趣味を全力で楽しむ経験は有益であるという考え方です。

夢中になれるものを持ち、その時間を大切にできる人は、自分自身を大切にする力も育まれていくと私は感じています。

我が子が自分自身を大切にしてほしいと願わない保護者の方はいないでしょう。

努力をする、諦めない、乗り越えるということは、自分を大切にしているからこそできることです。

音楽だけでなく、スポーツ、工作など趣味をもってそれなりのレベルに到達できる人は、強い人になれます。

これが豊かさの正体の一つであると私は考えます。

この考えから、ピアノレッスンは一定レベルに達すると生徒さんの興味関心に合わせたそれぞれのカリキュラムを実施するようにしています。

例えば、速い曲が好きなら指が回るように練習曲やトレーニングを重点的に行う、ポップスに興味があればコード理論の基礎を学んだり、簡単なアレンジをしてみたり。

また、音楽以外の進路に対して相談にのることも少なくありません。

余白を作ることは、能力を伸ばす余地を作ること

勉強は知識を得ること(インプット)が中心ですが、趣味には「自分で表現する」という経験があります。

人は趣味によってアウトプットを行い、それによって経験値を得ていくことができます。これが余白、つまり「伸びる余地」です。

余地が広がれば広がるほど、人の視点や世界もまた広がります。

学校では学ばない教養として音楽や、音楽と美術、世界史を横断した美学的な知識は、そのまま伸びしろとしての機能も果たしてくれるでしょう。

同じ美術館に行っても深く楽しめるようになる。

オーケストラの音楽を聴いて、背景をより深く理解できる。

そんな体験も豊かさであると思います。

普段のレッスンでは、美学的な豆知識を低年齢のうちから紹介したり、知りたいと思うきっかけづくりにも留意しています。

実利的なメリットもあります

音楽を一定レベルの水準まで習うことには、実利的な面もあります。

それは小学校~中学校での内申点に音楽などの芸術科目も含まれること、推薦受験の多様化です。

学業以外の課外活動や実績が重視される傾向にある今、プログラミングやスポーツも良い習い事ですが、音楽は発表会やコンクールなど目に見える実績を積みやすく、深く学べば美学を通じて美術、演劇など芸術一般についての知識と教養を得られるという利点があります。

芸術は一つひとつが独立しているようで、実は歴史や文学、社会と深く結びついています。演奏を通じてそれを実感できるのは実技の習い事ならではではないでしょうか。

学校の伴奏オーディションをサポートすることもあり、シーズンになると合唱の課題曲を一緒に見て楽しんでいます。

音楽は「寄り添ってくれる存在」

音楽を仕事にする人は一部です。

ですが、音楽を楽しめる人は、もっとたくさんいます。

学生時代にブラジルへ行った時、多くのアマチュアミュージシャンが高い技術をもち、素晴らしい音楽を奏でているのに衝撃を受けました。

取材ライターとして接した「音楽が好きなだけですから」と謙遜する方々の、深い知識に自分の勉強不足を痛感したこともあります。

好きな曲を弾く。

家族と歌う。

コンサートへ行く。

子どもに音楽を教える。

音楽を通して誰かとつながる。

そうした人生の積み重ねこそ、「人生を豊かにする」ということなのだと私は考えています。そしてその積み重ねの最初の一歩を踏み出すのは、ピアノレッスンという習い事なのです。

拠り所があれば、人生の選択肢は増えます。

当教室では、「音楽が人生に長く寄り添ってくれる存在になってほしい」という思いで、一人ひとりと向き合いながらレッスンを行っています。

ケーススタディ

「音楽が人生を豊かにする」とは、実際にはどのような成長につながるのでしょうか。

人見知りだった生徒さんや、練習が苦手だった生徒さんの成長についても紹介しています。

音の軌跡(実際の生徒たちの経験)

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