はじめに
市川市で音楽教室をお探しの方へ。
エムジック音楽教室は、4歳から小学生、中学生、高校生、大人の方まで、自分だけのステップアップを実感しながら通えるピアノレッスンを提供しています。
このストーリーは、そんな音楽教室での実際の生徒たちの経験を基にしたフィクションです。
生徒のプライバシーを保護するために、名前や一部のエピソードを変更していますが、成長の過程や学びの喜びは実際の体験を元にしています。
ピアノ教室での自信と成長:声を出せなかったマコトさんのこと
マコトさん(仮名)は、体験レッスンに来たとき、「こんにちは」から「さよなら」まで、一度も声を発することがありませんでした。
とてもシャイな性格で、レッスン中もお母さんが横にいないと安心できない様子。
最初の頃は挨拶をしたくても声が出ず、鍵盤を触るのさえ恥ずかしそうで、レッスンはほとんど私が弾いてマコトさんがそれを聴くという形で進めていました。
はたから見たら「それはピアノのレッスンではないんじゃない?」と言われそうなスタイルですが、無理に鍵盤をさわるようすすめたり、ドリルや音楽のカード遊びに切り替えたりするのは却ってよくないと思い、とにかくピアノの音に親しんでもらうことを優先しました。
親御さんが「すぐ鍵盤にさわれなくても良い。無理強いせずに待ってくださるだけでありがたい」と言ってくださったのが救いでした。
本来なら、私だってたくさん鍵盤にさわってほしいし、毎回たくさん合格シールを貼って、トントンとステップアップしていってもらいたい。それは親御さんも同じ、いえ私よりもずっと強くそう思っていらっしゃることでしょう。
ですが、保護者の方が「待つ」という選択してくださったことが、結果的にマコトさんの成長につながりました。
レッスンからおよそ半年が経ち、初めての発表会にむけての準備が始まりました。
マコトさんは、親子連弾の作品と短いソロ曲という、二つの曲に挑戦することになりました。
その頃には、レッスン時間のうち後半だけは、鍵盤に触れてコミュニケーションも取れるようになり、お母さんと一緒に練習を重ねながら、少しずつ自信をつけていきました。
そして、発表会当日、マコトさんは堂々と演奏を披露。
背筋をピンと伸ばして、まっすぐ前を向きお辞儀をするその姿に、はじめの頃の頼りない面影はまったくありませんでした。急成長を感じた瞬間です。
この経験を通じて、マコトさんは「一人で通える」という自信を持ち始め、レッスンでもしっかりと受け答えができるようになりました。
中学校に入ると、マコトさんは片道約1時間かけて学校へ通う生活となりました。それでもピアノを続ける姿勢は素晴らしく、レッスンの振替やスケジュール管理もいつの間にか自分でできるようになっていました。
小学生低学年から8年間、ピアノを続けたマコトさん。最後の方はのんびりとしたペースでレッスンを受けましたが、入会当初と比べて見違えるほどハキハキとコミュニケーションが取れる立派な生徒に成長しました。
マコトさんの成長を振り返って
マコトさん(仮名)の成長は、保護者の方のサポートと本人の努力あってこそ達成できたものです。
ピアノのレッスンを通じて、マコトさんは音楽だけでなく自信やコミュニケーション能力を育むことができました。教室での経験が、彼女の今後の人生に役立つことを願ってやみません。
マコトさんの成長を見守ることができたのは、私にとって大きな喜びです。
これからもさまざまな場面で自信を持って輝いてくれることを願っています。