エムジック音楽教室

子どもから大人まで「弾きたい」を叶える市川市のピアノ教室

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シニアピアノで話題が作れた:家族との関係が変化したのぶよさんのこと

シニアピアノで話題が作れた:家族との関係が変化したのぶよさんのこと ブログ
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はじめに

市川市で音楽教室をお探しの方へ。

エムジック音楽教室は、4歳から小学生、中学生、高校生、大人の方まで、自分だけのステップアップを実感しながら通えるピアノレッスンを提供しています。

このストーリーは、そんな音楽教室での実際の生徒たちの経験を基にしたフィクションです。

生徒のプライバシーを保護するために、名前や一部のエピソードを変更していますが、成長の過程や学びの喜びは実際の体験を元にしています。

今回は、趣味を作れないほど忙しかった方が、ピアノを通して得たものについての物語です。

シニアピアノレッスンで、家族との関係が変化したのぶよさんのこと

のぶよさん(仮名)は「何か趣味を持ちたい」と思い、ピアノを始めました。

スマホで通える範囲の教室を探し、安い料金で受けられる(!)私のところを見つけてくれたそうです。

のぶよさんは児童に関わる仕事を長年続けてきたとのことで、仕事と何人ものお子さんの子育てに追われてきたとのことでした。のぶよさんは、趣味を楽しむ時間を持つ余裕もなく、仕事で関わる児童さんが楽しそうに習い事の話をするのを聞いてきました。

しかし、ピアノのレッスンを通じて、少しずつ自分の時間を持てるようになっていったのです。

レッスン初期には、童謡や学生の頃に流行った歌の簡単なアレンジに取り組むことから始めました。初めてのピアノに戸惑いながらも、一音一音に込められた思い出と共に、徐々に音楽の楽しさを感じるようになっていきました。

「こんなおばあちゃんに根気強く教えてくれてありがとうございます」というのが口癖で、当初は「自分だけの趣味の時間を過ごす」ということに萎縮されている様子もありましたが、次第に昔のことや、カラオケでよく歌う好きな曲のことなどもお話ししてくれるようになりました。

ある日、のぶよさんは「私は忙しい母親で、子育てに十分時間を割けなかった」というようなことをポツリとこぼしました。聞けば、お子さんとの関係は薄く、皆ご結婚されて比較的近距離に住んでいるにも関わらず、普段はほとんど連絡もとらないということでした。

仕事と家庭の両立に追われる中で、お子さんが幼い頃はゆっくり話をすることがなかったため、今も話題が少ない雨、会うとついつい小言ばかりになってしまうと笑うのぶよさんは、やはり寂しそうです。

今度、ピアノのレッスンのお話をしてみたらいかがですか?と提案すると、「今更どうやって日常会話をすれば良いのかしら‥‥」とおっしゃるので、まずはLINEで演奏の動画を送るというアイデアを試してみることにしました。

上手に弾けたら、レッスン中にのぶよさんのスマホで手元を撮影し、字幕をつけて(これは私がお手伝いしました)、ついでにちょっとフィルターなどもかけたりして、お孫さんがピアノを習っているというご家庭をもつお子さんの一人に送信しました。

のぶよさんがピアノを通じて新しい喜びを見つける姿は、お子さんにとっても新鮮だったようです。

初めは、「がんばってるね」、「認知症予防にいいんじゃない」というちょっとそっけない反応だったようですが、コツコツとゆっくりながら上達していく様子に、いつの間にかお子さんたちはひきつけられていったよう。

「孫から次はこれを弾いてね!って電話が来たの」

しばらく後のレッスンで、のぶよさんからそれを聞いた時、私も笑顔になりました。

あいにく、お孫さんがリクエストした曲はかなり難しかったので、簡単にアレンジされた楽譜を検索。

無理なく弾けるものを探して取り組み、無事に動画を撮って送信することができました。

「今ではレッスンの曜日を覚えていて、毎週レッスンの前とか後にLINEをくれるの」と、のぶよさんは微笑みます。シニアピアノは、若い頃と比べて著しい上達が難しいこともありますが、生活に潤いや張りを与えてくれます。また、お子さんやお孫さんとの会話のきっかけにもなり、家族の絆を深める役割を果たしています。
親子関係を再構築というのはオーバーな表現ですが、これからも音楽がのぶよさんやファミリーにとってのうるおいになってくれたら嬉しく思っています。