「幼児から始めると何が違いますか?」
「小学生から始めても遅くありませんか?」
これらは、体験レッスンでよくいただく質問です。
今回は実際にレッスンで取り組んでいる内容を書いて、具体的に違いが分かるようにしたいと思います。
幼児は「音楽を好きになること」が第一歩
幼児のレッスンは、「好奇心を育てること」と「音楽と触れ合うこと」をまず第一に考えます。
その上で、曲を弾いてみたいお子さんにはどんどん指導をしますが、歌を歌ったりリズム遊びをしたいというお子さんには、ドリルや鍵盤を使ってできる手遊びを中心にレッスンを行います。
好奇心が育ってくると、はじめは5分で飽きてしまったレッスンを、10分、15分と集中して楽しめるようになってきます。
実際、「もう30分経ったの?もっとやりたい!」と言いながら帰っていくお子さんもいらっしゃいます。
当教室では、その「弾きたい」という気持ちを大切にしています。興味が高まったタイミングで、年長のお子さんと同じような実技中心のレッスンへ自然に移行できます。
リトミックはグループレッスンの形が多く、「演奏」よりも「身体を動かす」ことを中心としています。
音感を養うのに適していますが、鍵盤を触ってみたい時、知っている曲を弾きたい時などは物足りなくなってしまうこともあります。
その点、当教室はリトミックのような音遊びを導入として、「実技」へ至ることを想定しているため、到達するまでの期間に個人差はあるものの、演奏を早期から楽しむことができます。
幼児のレッスンで重要視するもの
- 集中力を養う
- 好奇心を育む
- リズムや音で遊びながら「できる!」を積み上げる
小学生になると「自分で考える」時間を増やします
小学生向けのレッスンでは、ピアノに対する自主性を構築することを重視しています。
はじめは、自宅練習のやり方についても丁寧にサポートしますが、慣れてきたら本人の意向を元に進めやすい方法を一緒に考えていきます。
例えば、教本Aは短いから進めやすいので一週間に3曲進めるけれど、教本Bは難しい曲が多くなってきたので半分をレッスンで予習して、残りの半分を家庭練習で進める、などのように無理なく自宅で準備ができる範囲を見極めていきます。
はじめのうちは「お手本がないと分からない」というお子さんも少なくありませんが、練習曲に取り組むうちにどれくらいの練習量で仕上げられるのかが分かるようになっていきます。
そのため当教室では、読譜の力を特に大切にしています。
そのため、ドレミの読み方に苦手意識がある場合は、初見(初めて見る楽譜を書いてある通りに弾くトレーニング)や、音符の読み方プリントなどを用いることもあります。
小学生のレッスンで重要視するもの
- 読譜
- 自主性
- 家庭学習の習慣づけ
年齢より「発達段階」を見ています
当教室は、レッスンの対象年齢を4歳からとしています。
しかし、お子さんの様子を見てリトミックや体操など、別の習い事をしてからまたお越しくださいとお話することもあります。
これは、同じ4歳でも数ヶ月の違いによって発達段階が個々に異なるためです。
長い目で見ると、「始めた年齢」よりも本人の主体性や継続の積み重ねが上達につながることを多く経験してきました。
はじめるタイミングよりも、本人の主体性が何より大切です。
実際に、小学四年生からピアノを始めた生徒さんが、中学生になってすぐにショパンの難曲を弾きこなせるようになったり、「お友達より遅くはじめたから」とコンプレックスを持っていた生徒さんが学校の音楽でリーダー的な存在になったりすることがありました。
一人ひとりに合わせてレッスンを変える理由
一律的なカリキュラムで進めていくレッスンは、汎用性があり効率的ですが、私は一人ひとりの発達段階や好奇心の向かう先に合わせた知識と技術を提供できるようにオーダーメイド式の内容を心がけています。
それは、人の個性がそれぞれに違い、背の伸びる速さや学ぶスピードが違うのと同じように、習い事もそれぞれの進度に違いがあると考えているからです。
「幼児だから」「小学生だから」と年齢だけで判断するのではなく、その子の「今」に合わせたレッスンを積み重ねることが、音楽を楽しむためのしっかりした土台になると考えています。


